限定企画 ラジオ・ファッジ
- 2020.06.23 Tuesday
- 22:33
- 音楽
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のっけから面白い!
今年、札幌でレコーディングされた朝崎郁恵さんの新譜
「南 ぬ 風」(ふぇい ぬ ぶるーす)がfudgeにも届いています。
朝崎郁恵さんは、奄美独特の神唄を子守唄のように聴いて育ち、
今も奄美のシマ唄を歌い継いでいる加計呂麻島出身の唄者。NHK「新日本紀行」の主題歌「あはがり」で、その歌声を耳にしている方も多いでしょうね。
御歳81歳とはとても思えぬその声の艶やかさと伸び、幽玄な世界観には
何度聴いても惹きこまれてしまいます。
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朝崎郁恵さんの唄と出会ったのは、もう10数年も前、下北沢の440というライブハウスで聴いたのが初。
その後、札幌のクラップスホールや栗山町でもコンサートがあり。
あまりにも刺激的、ショックを受けてどれも着いてまわりました。
そうこうしているうちに、今年の札幌でのレコーディング合宿にも参加させてもらうことになり。
いつもお世話なっているプロデューサーの増渕英紀さん、ギターの関ヒトシさん、
そして永年、朝崎さんのサポートをしてきたマブリのお二人、
四人囃子の坂下秀美さん!というキャストで、
今までとは一味違うロック&ブルージーテイストのアルバムに仕上がっていく様を
緊張感と楽しさの中で体感していました。
スタジオではガヤ役でも参加させてもらったり、
音入れの待ち時間には、
「ここに座りなさい」と、朝崎さんはいつも私の手を取って
理解不明な奄美の歌詞の意味を
一つ一つ教えて下さったりと、
実にコアで感慨深いエキサイティングな三日間をご一緒しました。
ジャケ写のメイクアップ担当までさせていただき、
朝崎郁恵さんを神唄!と尊敬している私にとっては、
夢のような出来事でした。
今まで、メイクをしていて良かったな、と思った瞬間でした。
そして、なんと朝崎郁恵さんはfudgeにも足を運んでくれて。
店に入るなり「いいですねぇ、ウッドですねぇ。」と、カウンターをさすり、狭い店内を回って歩き、
fudgeお勧めのルイボスティーを美味しそうに何杯もお変わりをして飲んでくださいました。
ステージ脇に貼ってある佐瑠女神社のお札を見つけて、
一緒だったマブリのお二人(朝崎さんのバックユニット、タナカアツシさんと奈良大介さん)も促して、
「はい!お参りしましょ!!」と全員で手を合わせてくれたのも嬉しい思い出です。
佐瑠女神社は、演劇の神様をお祀りしてあって、数年前にお伊勢参りをした時に授けてもらったものです。
fudgeで演ってくれるアーティストさんたちがベストな演奏が出来ますように、と想いをこめてひっそりと祀ってあります。
長くなったけれど 朝崎郁恵さんは、本当に素晴らしい方。
感動的な唄の深さはもちろん、語り部としても
私たちに伝えたい!という想いを強く持っている方。
そんな方とご縁をいただいたことには、本当に感慨深いこと。
70歳でメジャーデビュー、今年は81歳になられたとは思えないエネルギーをお持ちです。
大切にしなくてはいけない日本の宝です。
CDもぜひ!お手元に一枚。お勧めです。
朝崎郁恵「南ぬ風(ふぇい ぬ ぶるーす)、発売前にfudgeに届きました。
過日、札幌で録音されたアルバムです。
深くブルージィな仕上がりの13曲。
スタジオに張り付いていた身としては
なおのこと、固唾を呑んで聴きこんでしまう
それにしても「風」を「ぶるーす」と読ませるなんて、シブいな。
8月3日発売